SWITCH VOL.28NO.6 (2010JUN.)

【表紙&特集】 佐野元春、スガシカオ 「2010年の音楽室」 私たちの中に流れるメロディ、刻むリズム、鳴る音、伝えたい言葉、音楽家たちが、今、その表現方法を見せてくれる。先の見えにくい時代だからこそ、表現する喜びを、驚きを、その自由さを、誰もができると教えてくれる、2010年、7つの音楽室、公開。・DIALOGUE … 佐野元春×スガシカオ [ソングライティングをめぐる対話] かねてより互いにリスペクトし合う2人が、それぞれの世代や時代を背景に、自らのソングライティング術、ソングライターであることの快楽を語る ・INTERVIEW … 佐野元春 [僕が曲を作り続ける理由] デビュー30周年を迎えた佐野元春。今の時代と響き合う歌を作り続ける佐野が、年齢を重ねながらも、つねに新しい巡りの中で見つける衝動とは ・INTERVIEW … スガシカオ [新しい兆しに向って] スガはニューアルバムで、元来その音楽生の大きな魅力である"独創的な物語性"を復活させた。ソングライティングという道の途中で、目に映る世界の中で、その心の羅針盤が指す先を訊く ・上原ひろみ [どの音も、すべてが正解] 即興演奏の喜びを上原は子供たちにどう伝えるのか。「大丈夫、人生そのものが即興だから!」そう言ったその言葉の意味を知る ・くるり [自由な「バンド」が見る未来] 時代時代において、常に新しいバンドサウンドを生み出し続けるということ。その困難さに立ち向かうくるりの2人に訊く。バンドという表現形態について ・奥田民生 [まだ見ぬ曲ができるとき] 約3時間半をかけて1曲を作る「ひとりカンタビレ」ツアー、3日目。まだ見ぬその曲に命が吹き込まれていく過程を私たちは見た ・大友良英 [サウンドトラックづくりの愉悦] 90年代以降、良質な日本映画の背後にはつねに彼の奏でるメロディが流れていた。音楽家・大友良英が語るサウンドトラック制作の「麻薬的」な楽しさとは ・LINN SEKRIT DS-I [音楽再生の新たな可能性] 音楽は今やレコードやCDだけでなく、パソコンで管理し、楽しむ時代へと向っている。CDを超えるクオリティの音楽再生によって、聴き手はより表現者のもとへ近づいていく ・[新しい言葉、新しいメロディ] 近藤夏子/小林太郎/大西洋平/高橋優 注目すべき新世代のシンガーソングライターたち。彼らはなぜ言葉を紡ぎ、そして歌うのか ・Yellow Magic Orchestra [ふたたび楽器を手に取るとき] 坂本龍一が総合監修をつとめるcommons:scholaシリーズに招かれ、細野晴臣、高橋幸宏が「ドラムとベース」をテーマに語る、プレイヤーとしての個人史 ほか