信長の妹・お市の方の三女・お江は、幼くして父母が殺されるという悲運を味わう。そして23歳のとき、三度目の結婚で家康の三男・秀忠に嫁ぐ。このとき、秀忠が将来二代将軍になるとは、だれもが夢想だにしていなかった、関ヶ原の戦いでの大失態、大御所家康の院政、春日局との確執…数々の苦難を乗り越え、江戸幕府の土台を築いた夫婦の波瀾の生涯を描く力作長篇小説。