古民家の天井から出てくる何とも言えない飴色の美しい煤竹と、すらりと伸びる竹の勢いに魅せられて、ハイバックの椅子を作ったのが、私の竹組みの始まりです。本書はその楽しみを皆さんにも分かち合いたいと思い、竹組み工芸の入門書としてまとめました。初めはやさしいトレイ作りから入り、腰掛け、背のある椅子、テーブルという4つの作品の制作方法を、細かい写真とやさしい解説で述べてあります。手作りの椅子とテーブルで過ごす至福のひと時を求めて、さあ、あなたも竹組み工芸を楽しみませんか。