一口に「理解」といっても、その実態は人により大きな相違がある。とりわけ「人権」の場合、身近に実感のない通り一遍の知見から、理念実現をめざす行動への強い促しに至るまで、著しい落差がある。本書が副題に掲げる真の理解のためには、隠れた人権侵害をも見通す強靭な想像力が不可欠なのだ-理念と制度に関する詳細な解説とともに、豊富な具体的事例を通し、人権文化の実現に対する切実な想像力を高める、既訳14カ国に及ぶ名著待望の翻訳。