「盃事であい済みますれば席が替わります。席が替われば当代です!!」-平成十七年、弘道会の司忍は日本最大やくざ組織、山口組六代目の頂点に就いた。五代目山口組の若頭就任わずか2ヶ月後のことだった。新体制の若頭には司の側近、二代目弘道会会長の高山清司。異例のドラスチックな人事だった。しかし、新体制後間もなく、司は銃刀法違反で実刑判決が下り、六年間の不在を余儀なくされた。にも拘らず高山若頭を中心に六代目山口組は盤石である。-本書は司忍の半生を追い、山口組の現代史を描く画期的な作品である。