"良寛の生き方"とは、具体的にどのようなものであったのか?これがわかったようでいて、よくわからないのである。わからない時は、どうすべきか?良寛本人に、直接尋ねてみたら良いと思う。思うところあって私は、七百五十首以上あるという良寛・漢詩の中から、二十四首を厳選し、自由訳した。中年から晩年にかけて良寛はどのように考え、どのように感じながら日々を生きたのか?読者のそのような疑問にこたえるために、本書は執筆された。