大正2年、徳島の寒村で田岡一雄が生まれたとき父はすでに病没していた。極貧の中、母をも失い、神戸の叔父のもとへ。惨めで孤独な日々。小学校を卒業し旋盤見習工となるが、あるとき上司を殴打して工場を辞す。そんな田岡に、二代目山口組・山口登組長の弟が声をかけた-。やがて全国制覇をなしとげ、「日本の首領」と呼ばれる男の全記録。