高校生の高崎青葉はある日、学校帰りに見知らぬ男たちに襲撃された。その窮地を救った霧島榛名は、自分が未来からやってきたことを告げる。彼女の目的は、人類の明るい未来への重要な鍵となる存在、青葉を守り抜くこと。だが、すでに何者かの手によって歴史改変は始められていた。榛名は、その原因を探るべく(なかば拉致するように)青葉をつれて中世フランスへと飛ぶ。だがその背後には、二人を処刑すべく追撃を開始した時空監査員、ハルナ・キリシマの影があった-。第6回富士見ヤングミステリー大賞を受賞した前作に続く、すべてが逆転していくパラドクスに満ちた待望の新章。