闇の世界に生きる男・楯雁人(たて・かりと)。金さえ払えば犯罪者をも護衛するという、フリーランスのボディーガードだ。全ての攻撃を阻む鋼鉄の右手で、彼は今日も依頼者の命と心を護る。
ペイルライダーと名乗る犯人による連続殺人事件が発生! しかも彼が凶行に走った原因は、なんと雁人にあるらしく…!? 全7話に及ぶ表題作「蒼ざめた馬」のほか、雁人が亡き妻・晴美との出会いを振り返る「夏の記憶」、かつて犬猿の仲だった雁人と甲斐彰一のエピソード「6番倉庫の二人」の3編を収録。
巻末に特別付録として、藤原先生によるキャラデザインノートと、原作者・七月鏡一によるあとがき「リメンバー1989」を収録。

<あらすじ>
1989年夏。当時、警視庁警備部第3機動隊の巡査だった20歳の雁人は、優秀な行動力を有する反面、上下関係が絶対の組織になじめず浮いた立場にいた。そんな中、彼は機動隊の合宿所を訪ねてきた多摩署交通課巡査・甲斐晴美と出会うが、その直後、彼女は雁人の眼前で覆面の男たちに拉致されてしまい…(第221話)。

<登場人物>
楯雁人(たて・かりと。金さえもらえば犯罪者をも護衛する、闇の世界に生きるフリーランスのボディーガード。弾丸も防ぐ鋼鉄製の右手を武器に、パーフェクトに依頼者を護る。かつては警視庁の特殊急襲部隊に所属する警部で、公式記録では5年前に死んでいる)
アナ・リドル(ティールーム"SIREN "の主人であり、雁人のマネージャーを務める少女)、甲斐彰一(警視庁公安部外事3課所属。警察官時代の雁人の上司であり、雁人の亡き妻・晴美の兄)、来島ちひろ(雁人の助手。暗殺技術<キリングスキル>を身につけている) 、甲斐晴美(雁人の亡き妻。交通課の婦警だった)、室伏(警視庁公安1課の警部。雁人に連続殺人の容疑をかける)、進藤一樹(元特殊警備隊隊員。ある事件をきっかけにテロリストになる)、八王子文康(かつて日本を震撼させたカルト教団のナンバー2)