現代ビジネスの潮流は、短期志向から長期志向(10年単位)に、また、「株主資本主義」から「ステークホルダー資本主義」にパラダイムシフトしつつある。ステークホルダー資本主義とは、株主の利益だけではなく、顧客、従業員、サプライヤー、地域社会、株主といったあらゆるステークホルダーの利益に配慮すべきという考え方である。これは、三方よし(売り手よし・買い手よし・世間よし)に「未来よし」を加えた概念ともいえる。SDGsや社会ビジネスもこうした考え方の延長線上にある。本書は、日本初の「経営専門職学科」の設置が決まった名古屋産業大学現代ビジネス学部経営専門職学科および現代ビジネス学科の教員が上梓した「未来志向で、デジタル社会の変化に適応した事業の創造と再構築ができる人材」を育成するための教科書である。