闇の世界に生きる男・楯雁人(たて・かりと)。金さえ払えば犯罪者をも護衛するという、フリーランスのボディーガードだ。全ての攻撃を阻む鋼鉄の右手で、彼は今日も依頼者の命と心を護る。
"午前2時に、北東の窓から外を見るな"という他愛のない噂に惑わされ、いつの間にか事件に巻き込まれていく少年を雁人が守る「午前2時に何かがくる」。殺し屋・ゼロに深く刻まれた心のキズを知った雁人がゼロを守る「標的、ゼロ」など、全3編11話を収録。

<あらすじ>
新宿区内で、"蝶"に感化された連続殺人犯・樋口宏明による新たな殺人事件が発生した。瀕死の被害者からの証言で、樋口の次なる目的地を銀座と断定した警察は現地に急行する。そのころ銀座には、入院している雁人の見舞い帰りのアナとちひろがショッピングに来ていたが、そのアナが一瞬の隙を突かれて樋口に誘拐されてしまい…(189話)。

<登場人物>
楯雁人(たて・かりと。金さえもらえば犯罪者をも護衛する、闇の世界に生きるフリーランスのボディーガード。弾丸も防ぐ鋼鉄製の右手を武器に、パーフェクトに依頼者を護る。かつては警視庁の特殊急襲部隊に所属する警部で、公式記録では5年前に死んでいる)
アナ・リドル(ティールーム"SIREN "の主人であり、雁人のマネージャーを務める謎の少女)、甲斐彰一(警視庁公安2課管理官。警察官時代の雁人の上司であり、雁人の亡き妻・晴美の兄)、来島ちひろ(自ら希望して雁人の助手となった少女。暗殺技術<キリングスキル>を身につけている)、ゼロ(後ろ楯を持たない単独行動の始末屋。頭の中に残る弾丸のため、痛覚がない。その名は痛みゼロ、感情ゼロの意)