本能寺の変で、主君・織田信長を弑逆し、たちまちに敗死した武将明智光秀。その数奇な一生を描いて世に問うた、明治以後に書かれた初の伝記。反骨の史伝作家・三申が、蹶起せざるを得なかった悲劇の叛臣・光秀への敬慕、哀憐の情を、漢籍、日本古典を踏まえた達意の文章によって熱く語る。橋川文三「小泉三申論」を付す。