21世紀に入り医薬品開発にパラダイムシフトが起き、治療法が従来の対症療法から根本治療へと変わりつつある。根本治療においては標的細胞に医薬分子を送達することが重要であり、これを実現するために、さまざまな機能をもったドラッグキャリアの設計が求められている。本書ではドラッグキャリアの特性や設計上の指針、発想方法などに重点をおき、キャリア設計にあたり知っておくべき基礎的な事項を体系的にまとめた。また、最新の研究についても随所で解説しており、実例からキャリア設計の根幹を学ぶことができる。キャリア設計をこれから学ぼうとする読者にとっては入門書として活用でき、キャリア設計に従事する研究者や技術者には座右の書として役立つ一冊。