江戸末期。理想の武士になるために、最強集団・新選組をプロデュースした男、土方歳三。彼を中心に新たな視点から語られる幕末青春伝。苛烈な男達の生き様を描く意欲作!!
土方を中心として、内密に遂行された芹沢暗殺。その後土方は、士道に背けば切腹を命ずるなどの厳しい「局中法度書」を作り、新選組を強力な組織へと押し上げていく。だがその矢先、新選組を潰そうと企む何者かが、新選組の名をかたって大坂商人から押し借りを行う事件が相次ぎ…!?

<あらすじ>
会津藩から芹沢を暗殺せよとの命令が下された。だが同志討ちを潔しとしない近藤はこれに応じず、土方は独断で芹沢を斬ることを決意。沖田、山南、原田を誘い、今宵祝言をあげたばかりの芹沢が寝ている部屋を深夜に急襲する。ところが、土方たちが幾太刀浴びせても芹沢は死なず、かえって反撃に転じてきて…(第43話)。

<登場人物>
土方歳三(新選組副長。近藤勇を信じ、時には自ら進んで汚れ役となって近藤を支える)、近藤勇(新選組局長。天然理心流・四代目宗家。土方、沖田とは義兄弟の契りを交した間柄)、沖田総司(幼い頃より天然理心流を学んだ天才剣士。近藤の右腕となって新選組を支える)
芹沢鴨(新選組筆頭局長。組内の水戸派首領として、農民出身の土方らを疎んじる)、山南敬助(新選組副長。最初は北辰一刀流に学ぶが、のち試衛館へ移る)、永倉新八・原田佐之助・藤堂平助(山南と同時期に試衛館入りした。新選組同志)、斉藤一(新選組の一員。水戸・試衛館派いずれにも属さない剣士)