本書はマッサージの臨床推論(意思決定の流れ)を理論的に構築した米国のベストセラーである。マッサージの汎用性は筋骨格系や神経系疾患のアプローチにとどまらず、今や内科疾患および腫瘍に対するマニュピュレーションなど、ひろく認識されている。本書は、理学療法士をはじめ、徒手的に対象者と接する職種(作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、整体師、鍼灸師、スポーツインストラクター)および看護師(がん関連の認定看護師など)に対して、最新の知見に基づくマッサージの真髄が述べられており、学生のマッサージ実習テキストとしても最適である。