江戸末期。理想の武士になるために、最強集団・新選組をプロデュースした男、土方歳三。彼を中心に新たな視点から語られる幕末青春伝。苛烈な男達の生き様を描く意欲作!!
壬生浪士組内での軋轢、そして京でテロ行為を続ける土佐勤王党。内外二つの敵が土方を襲う!! 人を斬ることにしか"生"を見出せない男・岡田以蔵との死闘の行方は…!?

<あらすじ>
文久三年。壬生浪士組の隊士たちは、近藤率いる試衛館派と芹沢率いる水戸派に二分されつつあった。組織の統率が必要と考えた土方は、芹沢らに対して局長以下の役職を設けようと提案する。さらに土方は、「局長は自分しかいない」と信じてはばからない芹沢に対し、「近藤勇こそ局長にふさわしい」と言い放ち…(第21話)。

<登場人物>
土方歳三(天然理心流の使い手。壬生浪士組に加わったことで、念願の武士の身分を手に入れた)、近藤勇(天然理心流・四代目宗家。土方、沖田とは義兄弟の契りを交した間柄)、沖田総司(幼い頃より天然理心流を学んだ天才剣士。土方、近藤とともに壬生浪士組へ入隊)
芹沢鴨(神道無念流・免許皆伝の水戸浪士。水戸派の中心人物であり、近藤ら試衛館派と対立)、新見錦(芹沢の懐刀である水戸浪士。土方の存在を疎ましく思う)、山南敬助(北辰一刀流・免許皆伝だが、人を斬ることを好まない温和な人物)、藤堂平助(北辰一刀流の使い手。山南の後を追って試衛館に入門、ともに壬生浪士組へ)、原田佐之助(壬生浪士組隊士。元・試衛館門弟)、永倉新八(壬生浪士組隊士。元・試衛館門弟)、岡田以蔵(土佐勤王党員で、佐幕派浪士の暗殺を一手に担う男。通称"人斬り以蔵")