東アジア共通の知の基盤を創った99人。日本・中国・韓国の3か国から各33名、近世の代表的思想家を紹介。単なる技術の学ではなく、儒学を基調として、自己修養や自然への畏敬など「心」を重んじる実心実学思想は、東アジア世界の独自かつ共通の知的達成であった。近代以降を席巻した西洋の知的体系が大きな見直しを迫られるいま、東アジア独自の知の源泉を再認識する。