亡父の預かりものを背に蓑太は富士山の北麓をめざしていた。届け先は霊園を営む書家の黒戸彷尊。その途上、妖しい者達に出遭い、宿縁の糸が解かれていく。ゴミ、群発地震、レクイエム...比類なき問題作。