闇の世界に生きる男・楯雁人(たて・かりと)。金さえ払えば犯罪者をも護衛するという、フリーランスのボディーガードだ。全ての攻撃を阻む鋼鉄の右手で、彼は今日も依頼者の命と心を護る。
前巻からの「天使」編が完結を迎え、それに続く「さらば追憶」編では、雁人の高校の恩師・加納が教え子を守って欲しいという依頼をもって現れる。さらに特別描き下ろしの「傷の宿命」では、"護り屋"雁人の前に"殺し屋"ジーザスが出現! 次巻の「蝶」編に続く予告編となっている。
巻末には、「藤原先生によるキャラ・デザインノート1・2」と、原作者・七月鏡一によるあとがき「闇の天使と二人の少女(後)」を収録。

<あらすじ>
"天使"により覚醒し、殺人鬼と化してしまった亜紀と、樹海の中で対峙した雁人。斬りかかる亜紀の脳裏には、姉・ちひろとの思い出が蘇っていた。いっぽう雁人は、そんな亜紀の内面の変化に気付き、その行動を見守ることにするのだった…(第116話)。

<登場人物>
楯雁人(たて・かりと。金さえもらえば犯罪者をも護衛する、闇の世界に生きるフリーランスのボディーガード。弾丸も防ぐ鋼鉄製の右手を武器に、パーフェクトに依頼者を護る。かつては警視庁の特殊急襲部隊に所属する警部で、公式記録では5年前に死んでいる)
アナ・リドル(ティールーム"SIREN "の主人であり、雁人のマネージャーを務める謎の少女)、蝶(バタフライ。国際指名手配中のテロリスト。本名、年齢不詳。アジア系ということだけが分かっている)、来島ちひろ(自ら希望して雁人の助手となった少女。暗殺技術<キリングスキル>を身につけている)、野坂亜紀(来島ちひろの妹。天使に導かれて精神障害から覚醒した暗殺のプロ)、藤堂義明(藤堂ケミカル社長で組織の黒幕。大戦中は関東軍防疫給水部に所属。ベトナム戦争では米軍の化学兵器製造を担い財を築いた)加納(元教師。楯の高校時代の恩師。裏にもう一つの顔が…)