セーラー服がよく似合う美少女・兵頭舞は高校1年生。彼女の夢は、亡き父の名門極道組織・関東兵頭組を再興させること。一度は堕落したかつての若頭・哲と共に、舞が勇ましく立ち上がる!!
舞は組の復興に向けて、弟分の修、玄と共に早速行動を開始。まず手始めに病院から、対立する組・関東山藤会の跡取りとなる赤ん坊を誘拐した。無論、すぐさま山藤会は舞の追跡を開始する! 一方の哲は、なまった体を鍛え直すため、山藤会の若頭・水津に頭を下げ、彼が出す密漁船に乗り込むことに。だが、そこには危険な罠が仕掛けられていた…!!
巻末には原作者・武論尊と、ミュージシャン・Gacktのスペシャル対談を収録。Gacktのたっての希望により実現した対談で、創作の苦労や男の絆などについて語られる。

<あらすじ>
兵頭舞は中学時代、周りからひどいイジメを受けていた。だが彼女は決して涙を見せず、イジメに屈することもなかった。そして中学を卒業し、自分で自分の責任がとれる年齢になったと自覚した舞は、固い決意を胸に秘めて立ち上がる。その決意とは、今は瓦解してしまった亡き父の組・関東兵頭組を再興させることだ。同じ頃、哲と呼ばれる酔いどれが街をふらついていた。彼はかつて関東兵頭組を背負う凄腕の極道だったが、今ではすっかり落ちぶれて、誰にも相手にされなくなっていた。そんな哲と、舞は久しぶりに再会する(第1話)。

<登場人物>
兵頭舞(ひょうどう・まい。亡き父が束ねていた名門極道組織・関東兵頭組再興へ動きだした高校1年生。美人だが滅法ケンカが強い)、渡来哲也(わたらい・てつや。かつては兵頭組の若頭で"鯱=しゃち"と呼ばれた凄腕の極道だったが、今はただの酔っぱらいに堕落)
修・玄(哲の弟分)、山藤(関東山藤会の組長。表向きは山藤商事という会社の社長。兄弟組織だった兵頭組を潰し、それを平然と踏み台にしてのし上がった男)、水津浩男(関東山藤会の若頭。筋を通すことよりも金〔シノギ〕を重要視する)