亡き友の遺志を継ぎ、ボートでオリンピックを目指す大沢誠。大学漕艇部を舞台に、水しぶきが熱く煌めく恋愛スポーツ・ストーリー。
「操のこと…本気で好きならオレと勝負しろ」…その言葉を残し、相棒は二度と会えない世界へ旅立ってしまった。オリンピック出場の約束を果たすため、終わりのない勝負に決着をつけ、操に想いを告げるその日まで、大沢誠はオールにすべてを捧げる! 大学漕艇部を舞台にした清純派ラブ&スポーツストーリー第1集。

<あらすじ>
龍王大学漕艇部に、マネージャーの操が戻ってきた。1年前、部員であり彼氏だった倉田を練習中の事故で亡くして以来、部から遠ざかっていたが、一周忌を機に復帰したのだ。だがもう一人、同じ日に姿を消した男は、未だに皆の前に現れなかった。彼の名は大沢誠。倉田とペアを組んでインカレに優勝し、「日本ボート界が初めて世界を狙える逸材」と言われた彼は、今は相棒を失い、自堕落な日々を過ごしていた…(第1話)。

<登場人物>
大沢誠(龍王大学漕艇部のエース。自分が原因の事故で相棒の倉田を亡くして以来、部から離れていたが、1年後に復帰。オリンピックを目指す)、倉田健二(誠とダブルスカルのペアを組み、オリンピック候補と言われた選手。誠との練習中、事故で死亡)、小田切操(漕艇部マネージャー。倉田の彼女だった。復帰した誠と共に、倉田の遺志を継ごうとする)
乾(漕艇部主将)、美樹(漕艇部マネージャー。乾の妹)、八木(下級生だが漕艇部で一番力のある選手。その分態度もでかい)、高村(漕艇部コーチ)、田嶋千香子(誠と同棲している女の子。通称チーコ)、田嶋助三郎(チーコの兄で、誠の友人。ヤクザ)