幼い頃のトラウマで人間を『もの』としか見られなくなった如月巳波だったが、元極道の尾崎一雅と恋人として結ばれ、徐々に感情を取り戻しつつあった。そんな平穏な日々に一つの小さな波紋が生じる。如月の両親を殺害した人物が捕まり、その弁護士が訪ねてきたのだ。だが犯人を前にしても如月の心は動かない。彼の最大の関心事は多忙な尾崎の不在のみ-そのはずだったのだが…。大好評シリーズついに完結。