グールドは生涯にわたって理想のピアノを追い求めた。彼が求めたのは、"理想のタッチ"だった。ボストン製チッカリング、スタインウェイCD174、衝撃的な全米デビュー後のCD318との巡り合いと悲劇、さらに最後の"ゴルトベルク"録音のピアノをめぐる逆転劇など、ピアノとのドラマティックな"恋物語"を、関係者の人間模様を交えて描いたノンフィクション。