["東映・ザ・定番 "シリーズ 第24弾] 江戸の大火で無一文となった大工の若棟梁が、裸一貫焼け出された浮浪児たちを育てるおりつとともに焼野の江戸に雄々しく立ち上がる山本周五郎の同名小説を、名優中村錦之助と巨匠田坂具隆監督が庶民の人情や哀歓を絡めて味わい深く綴った人間味溢れる珠玉の名編。出演は当代人気実力随一の中村錦之助に江利チエミが初顔合わせ。中村賀津雄、東千代之介、河原崎長一郎、桜町弘子、夏川静江、木暮実千代、織田政雄、東野英治郎、千秋実、藤原釜足、渥美清らの錚々たる実力派演技陣を配した豪華キャスト。錦之助の視線を少し下げた柔らかな表現と父母を偲ぶ繊細な演技は感動的。また江利チエミの可憐な母性が素晴らしく、ラストシーンの焦土に咲く小さな花が印象的な巨匠田坂具隆監督の文芸大作。――神田の名匠大工「大留」の若棟梁茂次は、初めて任された川越の仕事に張り切っていた。そこへ江戸に大火があり「大留」も丸焼け、両親も焼け死んだという悲報が届いた。悲しみに耐えて川越の大仕事を仕上げた茂次が神田の仮小屋に戻ると、幼馴染のおりつが大工たちの世話をしていた。だが呆れたことに焼き出された浮浪児5人も養っていて・・・。