約一年振りとなるヌードルスの新作は、まさに捨て曲無しの渾身の5曲を収録したミニアルバム。今作もプロデューサーに山中さわお・吉田仁を迎え、さらにミックスを全て吉田仁が手掛けた。前作のテーマでもあった"カッコよさ"が、今作のミニアルバムという形態の中により凝縮され、ヌードルスが持つ比類のないオルタナティブな楽曲センスと、ヨーコの切ない詩世界がミックスされ、独特な世界が堪能できる。タイトルの"Fuzz hill"のファズは、エレキギターに使用するエフェクターを思い浮かべる方も多いと思う。ギターの音を加工して、より激しい音色にする装置の意であったりする一方、辞書で調べると綿毛等のふわふわしたイメージを持つ物の意味もある。まさにタイトルからもヌードルスの力強いギターサウンドと、女性らしいポップセンスと言う相反する二つが組み合わさったイメージにピッタリでもある。昨年はメンバーがリスペクトするTHE BREEDERSの来日公演でのオープニングアクトや、NYで行われたCMJ Music Marathonに参加等、国内に限らず、海外での活動も精力的に取り入れた一年であり、そして今年は遂にUSツアーとSXSW出演も決定した。国内の既存の音楽の括りでは少し堅苦しそうだったヌードルスの楽曲が、海外の活動を通じて新たな一歩を踏み出す一年となり、その布石となるアルバムが"Fuzz hill"だ。