■過去も未来もわからない。でも今の望みは......あなたと過ごすこと。■とある大邸宅の前で、ヘイリーはもう一度自分を叱咤激励した。五百ドル。この仕事をこなせば、五百ドルが手に入る。なけなしのお金を強盗に奪われ、選択の余地はなかった。やるしかない――いとこが紹介してくれたストリッパーの仕事を。ステージに上るわけではなく、独身男性の集まる小さなパーティで服を脱ぎ、踊るだけのこと。ダンサーなのだから簡単なはずだ。玄関の扉を叩く寸前、庭で電話している一人の男性が目に入った。整った顔立ちもすてきだったが、何よりその雰囲気に心引かれた。だめ、この仕事は断ろう。あの人の前では踊れない。しかし、ヘイリーの思惑をよそに、運命の歯車は回り始めていた。彼女は部屋に連れ込まれ、男性たちに取り囲まれた。そして逃げようとして頭を打ち、目覚めたときには記憶を失っていた。■記憶喪失のダンサーと、彼女をストリッパーと信じる銀行家の奇妙でスキャンダラスな同居生活とは?