とある山奥に『津和の里』という人知れず神々が暮らす場所があった。人間のてのひらほどの背丈をした見習い中の神・葛は、ある日里で行き倒れた人間の男を見つける。葛の献身的な介抱で快復したその男は、画家の神森新市で、人の世を厭い放浪していて里に迷い込んだという。外界を知らない無垢な葛は、初めて出会った人間・新市に興味津々。人間界や新市自身についての話、そして新市の手で描かれる数々の絵に心躍らせていた。一緒に暮らすうち、次第に新市に心惹かれていく葛。だがそんな中、新市は葛の育ての親である千世という神によって、人間界に帰らされることに。別れた後も新市を忘れられない葛は、懸命の努力とわずかな神通力で体を大きくし、人間界へ降り立つが...!? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。