喋れないなら、唇は違うことに使え

薬草園で働くマリーは領主の娘に間違われ海賊の人質に。寡黙だが船員の信頼も厚い船長のアレックスは不器用な優しさを向けてきて...。 海賊船の船長と声の出ない「姫」の数日間だけの恋

あの人が優しいのは、自分を領主の娘だと思っているから――。薬草園を営む祖母と二人暮らしのマリーは領主の娘と間違われ、取引材料として私掠船で軟禁状態に。寡黙だが船員の信頼も厚い船長のアレックスは不器用な優しさでもてなしてくるが、マリーは喉を傷めて声が出ず、真実を伝えることができない。星空の下のダンス、月夜の口づけ、そして――。恋したことに気づくも、想いが叶うはずもなく...。