闇に蠢く悪の所業を、心を明かさぬ《仏》、重蔵の剣が両断する! 江戸で夜鷹殺しが続くが、いったい誰が? なぜ?

囮を使っての探索に、下手人は挙がるのだが、その裏にはある陰謀が! 心形刀流の練武館で鍛えた与力・戸部重蔵を同門の刺客が襲う!

「ねえさん、いいかい?」夜鷹は半信半疑だった。男の方から声をかけてくるなど、まずないからだ。だが、気づいたときは遅かった――。夜鷹殺しが続く中、重蔵は密偵を囮に女形の役者を捕らえるが、男は、「二度も女騙りにだまされるなんて」と口走るのだった。それ以上語ろうとしない男は何かに怯えているようにも?ある夜、重蔵は剣の同門らしき男に闇討ちに遭い...。