ローラにはつらい恋の過去があった。婚約者ファルコとの仲を彼の父親の策略によって裂かれたのだ。多額の慰謝料をローラに渡したように見せかけた父親の嘘――ファルコはそれを見抜けず、誤解したまま彼女と別れてしまった。その後、ローラはお腹に宿ったファルコの娘ベルを育てながら彼を忘れようと仕事に打ち込んできた。だが、別荘の改装を依頼され、イタリアのアルバ島を訪れたとき、ローラの3年間にわたる平穏な日々は終わりを告げた。依頼主がファルコだとわかっていたら、ここへは来なかった。なぜ私をここへ呼び寄せたの? まさかベルのことを知って......。

■〈ロマンス・タイムマシン〉と題してその年の名作をお贈りする企画、1995年の今回は、ペニー・ジョーダン、ベティ・ニールズをも凌ぐ販売部数を誇っていた大人気作家、ステファニー・ハワード。シークレットベビーがテーマの切なくドラマティックな名作です。