伊豆の弓ヶ浜で彫刻家として母娘の暮らしを支えてきた瑤子の店に京都の印刷会社の社長が、娘の姿と観音像を彫ってくれと頼みにきた。瑤子は本宮を観察するほどに彼に、越前岬から般若の能面を被って投身自殺した近藤の面影を見た。