戦国時代はじめ、博打で日銭をかせぐ少年源太には大事な相棒がいた。乙音というさいころの付喪神。ある日あやしげな女と勝負をした源太は、乙音を取られてしまう。取り返すべく女を追いかける源太の前に、真っ赤な髪で、角を持つ小柄な少年が現れた。彼も大事な角を片方うばわれたのだ。二人の追跡の旅が始まった。