『仮面ライダー響鬼』という作品は、元々は「仮面ライダーシリーズ」に代わる新しい特撮ヒーロー番組として企画されたものだった。それが設定を固めていく仮定で「仮面ライダーシリーズ」にいわば"吸収合併"されていった、という経緯がある。本書がおもな言及の対象としているのは、そのような時期の、いわば"『響鬼』"になる前の"『響鬼』"であって、出来上がって放映された"完成映像としての『響鬼』"を対象としていない。史上最も特異な仮面ライダーの成立に最初期からたずさわった"関係者"が明かす、特撮ヒーロー誕生までのリアルな舞台裏。マニアも知らなかった本来の「響鬼」の姿がいま初めて明らかに。内部設定資料・没プロット案等も多数載録。もちろん、東映"非"公認本。