江戸末期。理想の武士になるために、最強集団・新選組をプロデュースした男、土方歳三。彼を中心に新たな視点から語られる幕末青春伝。苛烈な男達の生き様を描く意欲作!!
元治元(1864)年6月、会奸討伐を唱える長州が挙兵。来島又兵衛、久坂玄端らを筆頭にした1600もの大軍が京を取り囲むように布陣した。世に言う「禁門の変」の始まりである。京都守護職・松平容保の命を受けた土方ら新選組も、長州を迎え撃つため出陣。戦いへと身を投じていく!!

<あらすじ>
会津藩兵・柴司が、土佐藩士・麻田時太郎を誤って刺した事件は、両者が切腹するという形で一応の決着がついたかに思われた。しかし、その事件に関わっていた京都見廻組が何も責任を取らなかったことに納得のいかない土方は、見廻組・佐々木只三郎のもとを訪れる。一方そのころ、新選組屯所には「土佐藩士・才谷梅太郎」と名乗る男が訪ねてきて…(第76話)。

<登場人物>
土方歳三(新選組副長。近藤勇を信じ、時には自ら進んで汚れ役となって近藤を支える)、近藤勇(新選組局長。天然理心流・四代目宗家。土方、沖田とは義兄弟の契りを交した間柄)、沖田総司(幼い頃より天然理心流を学んだ天才剣士。近藤の右腕となって新選組を支える)
坂本龍馬(土佐藩を脱藩した浪士。日本を変えようと苦心する革命家)、山南敬助(新選組総長。文武両道に長け、芹沢鴨粛清以来、真の目的以外は剣を抜かないと心に誓う)、藤堂平助(新選組八番隊隊長。山南のためなら命を惜しまない)、斉藤一(新選組三番隊隊長。水戸・試衛館派いずれにも属さない剣士) 、佐々木只三郎(神道精武流小太刀の名手。京都見廻組を率いる幕臣)