幸福であるためには、何が自分にとって「善」であるかを知っていなければならない。これが知恵や真実を求める意味であり、この意味での善悪の知が魂を優れたものにする―。古代ギリシア哲学の白眉ともいえる『ソクラテスの弁明』の全文を新訳とわかりやすい新解説で読み解く。「徳」と訳される「アレテー」などギリシア哲学の概念にも触れつつ、ソクラテスの言動や思想を通して人生とは何か、哲学とは何かに迫る。