「あなたは発達障害です」と言ってほしい人たちがいる。誤解を避けるために言っておくと、私は、実際に発達障害と診断を受けながら生活している人やその家族、その医療に携わる人たちや支援する人たちを批判するつもりはまったくない。そうではなく、その可能性は低いのに、「私は発達障害かも」と思う人が増えているという、医療の問題というより社会的な現象について取り上げ、その原因などを考えてみたい、というのが本書の目的だ。