ステラが赤ん坊のニッキーとふたりで暮らす家に、ある日、端整な顔立ちのたくましい男性が現れ、信じ難い事実を告げた。男性は、モンマジョール国王ヴァスコ・モントーヤ。ステラが精子バンクを利用して出産した赤ん坊の“父親”なのだという。初めステラは、ニッキーを奪われることを警戒したが、ドナーには親権がないと再確認し、ほっと胸をなでおろす。安堵したのもつかのま、翌日ステラは突然、職場を解雇されてしまう。明日からの生活費をどう工面しよう?途方にくれているところへ、ヴァスコがふたたび現れ、ステラの窮状を知ると、王宮に遊びに来ないかと親切にも誘ってくれた。だが、実は...ヴァスコにはひそかな企みがあったのだ。