60年代末にゼファーでデビューした後、ビリー・コブハムを筆頭とする時代の先端を行くミュージシャン達とのセッションでも冴えたフレーズを繰り出しながら、ファンク、ジャズ、ボサノヴァ、レゲエ、フュージョン、ハードロックまでの幅広いジャンルを、独自のセンスに溢れたギター・ワークで颯爽と越境していった先駆的マルチギタリスト、トミー・ボーリン。

こと進歩的なギターインストの領域においてはジェフ・ベックにとって同世代で唯一のライバルともなり得たこの夭逝のギターレジェンドは、没後35年を迎えた現在もミュージシャンから一目置かれ続け、その魅力に引き寄せられるロック・リスナーは跡を絶たない。その一方で、我が国では来日時の悪夢的記憶から未だ正当な評価を得られていない一隅が残るのも事実。

今こそそうした誤解も完全払拭すべく、現時点で集めうる音源、写真、情報、資料といった関連アーカイヴを元に、コアなファンの協力も仰ぎながら、この悲運の天才ギタリストがロックシーンに切り拓いた軌跡を、マニアにはお馴染みのムック「ギターマン」シリーズの最新刊として集大成します!