名門の英国紳士が望むのは赤ん坊だけ。わたしとの絆は求めていない。

「この子はあなたの子よ......」アリスは再会したチャールズに告げた。ベビーバギーにいる黒髪で青い瞳の赤ん坊は彼にそっくりだ。チャールズは英国の上流階級出身で、世界中の女性が憧れる有名な男性。去年アリスは仕事の会議でアメリカを訪れていたチャールズと出会い、“きみと二人きりになりたい”と言ってくれた彼に純潔を捧げたが、ほどなく妊娠に気づき、自分の愚かさを痛感したのだった。出産後、アリスは心に決める――この子はわたしが独りで育てる、と。それでも、チャールズに何も知らせないのは不公平だと思い、今アメリカを再訪している彼に連絡を取って真実を明かしたのだ。彼がこの地に滞在して赤ん坊を自分のものにしようとするとは予期もせず。

■期待の新作家ミシェル・メイジャーがディザイアから、ついに日本デビュー! 2017年にRITA賞を受賞した筆才を、胸が切なくなる再会物語でお確かめください。本作は名門フォーチュン家の華麗な恋模様を描く〈富豪一族〉シリーズとも繋がりがあります。